高配当株投資はおすすめしない?高配当株投資はおすすめしない理由


高配当株投資は人気だけど結構リスキーな投資手法だよ・・・
投資初心者から人気の高い「高配当株投資」。
定期的に配当金がもらえるという点で、「安定的」「安心感がある」と考える方も多いでしょう。しかし、結論から言えば、高配当株投資は誰にでもおすすめできるものではありません。
特に、将来性を重視する若年層や資産形成中の方には、むしろおすすめしない理由がいくつもあります。
この記事では、
- 高配当株投資は本当におすすめなのか?
- 高配当株投資をおすすめしない3つの理由
- 買ってはいけない高配当株の特徴
- 実際に配当株投資で失敗した企業の事例(インテルやウォルグリーンなど)
- 情報収集におすすめのYouTubeチャンネル
などをわかりやすく解説していきます。
高配当株投資はおすすめしない?
まず最初に断っておきたいのは、「高配当株=悪」ではないということです。安定的な現金収入を得たいシニア層や、リタイア後のインカムゲインを目的とする人にとっては、有効な戦略になりえます。
しかし、資産形成期の投資家や、将来の成長を狙いたい人にとっては、高配当株は最適解ではありません。
その理由を、次のセクションで詳しく解説します。
高配当株投資はおすすめしない理由
1. グロース株・GAFAなどの方がパフォーマンスが良いから
配当を出す企業は、成熟期にある企業が多く、成長性が限定的です。一方、GAFA(Google, Apple, Facebook, Amazon)などのグロース株は、内部留保を再投資に回すことで企業価値を急速に高めています。
過去10年の米国株のデータを見ると、S&P500のトータルリターンにおいて、配当を出していない企業の方が、はるかに高いパフォーマンスを記録しています。
具体的に言えば、AppleやAmazonなどは配当をほぼ出さずに株価を何十倍にも成長させてきました。
配当金は利益の分配=再投資の機会損失
企業が配当を出すということは、「それ以上の成長投資先が見つからなかった」というメッセージでもあります。将来への期待値が低いため、配当という形で株主にお金を戻しているのです。
つまり、高配当株に投資するということは、「成長を放棄してでも今お金が欲しい」という姿勢とも取れます。
2. 減配・配当停止で暴落する銘柄が多いから
高配当株のリスクは、配当金が「確実に支払われる保証がない」という点です。
業績が悪化した場合、企業はすぐに配当を減配したり停止することがあります。そして、そのタイミングで株価が暴落するのです。
減配発表→株価急落の典型例
- AT&T(T):かつては高配当銘柄の代表格でしたが、度重なる事業整理と配当政策の変更により株価が低迷。
- ウォルグリーン(WBA):2024年に配当を維持できず、株価が20年以上ぶりの安値を更新。
- インテル(INTC):競争激化と先行投資の失敗で減配を実施。高配当目当ての投資家が離れて株価が下落。
つまり、「高配当だから買う」という考えは、非常に危うい投資判断なのです。
3. 高配当株は“斜陽産業”に多いから
高配当株の中には、以下のような成長が鈍化し、縮小傾向にある業界が多く含まれています。
- 通信(例:ベライゾン、AT&T)
- 生活必需品(例:プロクター&ギャンブル)
- 石油・エネルギー(例:エクソンモービル)
- 医薬品・バイオ(例:ファイザー)
こうした業界は、競争が激化し、規模の経済が効きにくくなってきています。また、将来のイノベーションや市場の拡大も限定的です。
企業が自社株を成長させる自信がないからこそ、**「せめて配当で株主を引き留める」**というスタンスに見えることすらあります。
買ってはいけない高配当株の特徴
高配当株投資で失敗しないためには、以下のような“地雷銘柄”を避けることが重要です。
1. 利回りが異常に高い(5%以上)
利回りが高すぎる銘柄は、**「株価が下がりすぎて相対的に配当利回りが高く見える」**だけのケースが多くあります。つまり、その配当が将来的に維持される保証はありません。
2. 業績が右肩下がり
配当は利益から出るもの。営業利益・純利益が年々減少している企業は、将来の減配リスクが高いです。
3. 自己資本比率が低く財務体質が脆弱
無理に配当を続けている企業は、自己資本比率やフリーキャッシュフローが不安定な傾向があります。**「配当のために借金をしている」**という本末転倒なケースも見受けられます。
ウォルグリーンやインテルなど高配当株の失敗例は多数
ここで、実際に多くの投資家が痛い目を見た、具体的な高配当株の失敗例を紹介します。
1. ウォルグリーン(WBA)
- 配当利回り:7%超(2024年時点)
- 株価:2020年以降、半値以下に
- 原因:Amazonなどの参入により薬局ビジネスが急激に衰退。赤字転落で減配
2. インテル(INTC)
- 配当利回り:約5%
- 株価:長期で低迷
- 原因:先端半導体開発の失敗、Appleの自社チップ移行、TSMCとの競争激化
3. AT&T(T)
- 高配当戦略が裏目に
- メディア事業の失敗、巨額買収の負担
- 2022年、配当大幅カットと事業スピンオフで信頼を喪失
成長株やAI関連株への投資も選択肢のひとつ
「高配当=安全」「グロース株=リスク高い」というのは過去の常識です。
AI・クラウド・半導体・EVなど、将来の産業の中核となる企業は、短期的な配当を犠牲にしてでも成長を優先します。その姿勢こそ、長期で資産を増やす上で重要な指標です。
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このチャンネルの特徴
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- 高配当株の裏側や、グロース株との比較解説が豊富
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「高配当株だけが正解じゃない」という視点を得たい方に最適なコンテンツです。
まとめ:高配当株投資は慎重に。成長への投資がカギ
この記事では、高配当株投資をおすすめしない理由とその背景、避けるべき銘柄の特徴、実際の失敗事例を紹介しました。
要点まとめ
- 高配当株は成長余地が乏しく、パフォーマンスでグロース株に劣る
- 減配や業績悪化による株価下落リスクが常につきまとう
- 斜陽産業に属する企業が多く、長期での保有には不向き
- 利回りだけで投資判断するのは危険
- 情報収集には信頼性の高いYouTubeチャンネルの活用を
「とにかく利回りが高い株を選べばいい」時代は終わりました。
本当に資産を増やしたいのであれば、“今より成長している未来”にお金を投資するべきです。
投資のスタイルを見直し、長期的に資産が増える方法を選んでいきましょう。